春や昔の夢のやう

小林秀雄を学ぶ池田塾に通う、歌と物語がすきな塾生の雑感です。

インド旅日記

インド旅日記vol.4「犀の角のようには、なれないけれど」

列車に乗って初めて、インドの土地の豊かさを知った。 車窓から広がるのは一面の緑で、景色は遠くまで見渡せる。荒んでいる地帯も、ものさみしい場所もない。 雨季のやわらかさが大地をぼんやりと包み込む。お天気雨が降っては止む。 晴れた空は蒼く遠く、雨…

インド旅日記vol.3「犀の角のようには、なれないけれど」

わたしはタンドリーチキンとナンとラッシー。 Kはタンドリーチキンとキーマカレーとナン。 タンドリーチキンは想像以上に激辛だった。おいしいんだけど、本場はすごくおいしいのだろうと期待してしまったので、辛すぎるものが苦手なので残念で仕方がない。 …

インド旅日記vol.2「犀の角のようには、なれないけれど」

2006年8月20日 晴れ 泥のように眠ったあと一夜明けて、ホテルの朝食をとってそれが届けられたときの、感動はきっとあなたにはわからないだろう。 シンプルなトーストに、ほくほくのオムレツにと、焦げ目のついたベーコン。 昨日食べたものを思い返しても、飛…

インド旅日記vol.1 「犀の角のようには、なれないけれど」

2006年8月19日 東京から飛行機で約11時間。食べて、飲み、寝る。飲み、食べて、寝る。 飛行機のエコノミークラスで課されたそれらを淡々とこなし、早くも少し負けた気分で目的地に着いた。 インディラガンディー国際空港、20時30分。 「空港についていきなり…