春や昔の夢のやう

小林秀雄を学ぶ池田塾に通う、歌と物語がすきな塾生の雑感です。

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

インド旅日記vol.4「犀の角のようには、なれないけれど」

列車に乗って初めて、インドの土地の豊かさを知った。 車窓から広がるのは一面の緑で、景色は遠くまで見渡せる。荒んでいる地帯も、ものさみしい場所もない。 雨季のやわらかさが大地をぼんやりと包み込む。お天気雨が降っては止む。 晴れた空は蒼く遠く、雨…

インド旅日記vol.3「犀の角のようには、なれないけれど」

わたしはタンドリーチキンとナンとラッシー。 Kはタンドリーチキンとキーマカレーとナン。 タンドリーチキンは想像以上に激辛だった。おいしいんだけど、本場はすごくおいしいのだろうと期待してしまったので、辛すぎるものが苦手なので残念で仕方がない。 …

インド旅日記vol.2「犀の角のようには、なれないけれど」

2006年8月20日 晴れ 泥のように眠ったあと一夜明けて、ホテルの朝食をとってそれが届けられたときの、感動はきっとあなたにはわからないだろう。 シンプルなトーストに、ほくほくのオムレツにと、焦げ目のついたベーコン。 昨日食べたものを思い返しても、飛…

インド旅日記vol.1 「犀の角のようには、なれないけれど」

2006年8月19日 東京から飛行機で約11時間。食べて、飲み、寝る。飲み、食べて、寝る。 飛行機のエコノミークラスで課されたそれらを淡々とこなし、早くも少し負けた気分で目的地に着いた。 インディラガンディー国際空港、20時30分。 「空港についていきなり…

池田塾について、そして歌を詠うということについて。

ささやかなきっかけから、小林秀雄の編集者を長年務めてこられた池田雅延さんを塾頭とする「池田塾」に通いはじめて、はや一年が経とうとしています。 最良の意味で想像をはるかに超えたこの塾において、池田先生から学ぶ「小林秀雄の思想と言葉」を、夢中で…